STIHL刈払機のギアケースに隠されたOEMの謎
草刈りシーズン到来
5月に入り、いよいよ草もグンと伸びて除草シーズンが到来しましたね。 皆さんも週末は刈払機を回しているのではないでしょうか?
私もこの週末、さっそく刈払機を稼働させて除草作業を行いました。 そして作業が終われば、相棒たちの洗浄・メンテナンスタイムです。
私は現在、STIHL(スチール)社の入門用モデル2機種を使い分けているのですが、今回のメンテ中、ある「大発見」をしてしまいました。
ギアケースに刻印された、まさかの文字
メンテナンスしていたのは、ループハンドル仕様の 「FS23 RC-E」。 ギアケースの汚れを落としながら細部を眺めていると、そこにはまさかの刻印が。
「MADE IN JAPAN」
「えっ、STIHLなのに日本製!?」と思わず声が出そうになりました。
というのも、もう1台の愛機「FS25C」のギアヘッドは一回り大きく、そこにはしっかりSTIHLの刻印が入っています。こちらは間違いなくスチール社純正パーツ。
では、なぜFS23には日本の刻印があるのか? 気になって夜も眠れなくなりそうだったので、色々と調べてみました。
独自規格「5mm四角」に隠された秘密
調べていくうちに、非常に興味深い事実が分かってきました。
STIHLのこのクラスには、独自の「5mm四角(スクエア)」というシャフト規格が採用されています。単に四角いだけでなく、シャフトの飛び出し寸法など、かなり細かな独自仕様があるようです。
どうやら、このギアケースの内部は、STIHL独自のドライブシャフトが完璧に噛み合うように専用設計されている模様。
つまり、こういうことのようです。
日本国内のOEM工場が、**「STIHLの専用規格に合わせた特注仕様のギアケース」**を生産し、それをSTIHLの組み立て工場(おそらくアメリカ工場など)へ納品していたと推測されます。
だからこその「MADE IN JAPAN」だったわけですね。
似て非なる、各社の「ものづくり思想」
ちなみに「5mm四角形状」といえば、国内では複数メーカーで採用されているようですが、同じ5mmと言っても、厳密には5.2mm,5.4mmが存在するなど、 細かい仕様の違いもあるよう。
刈払機のシャフト形状には、この四角形状のほかにも、「スプライン(ギザギザの溝)形状」などもあります。
一見すると同じように回っている刈払機ですが、その内部には各メーカーの譲れない「ものづくりの思想」が詰まっている。そう思うと、道具好きとしては非常に胸が熱くなります。
FS23 RC-Eは「特別」な1台?
「なぜFS23 RC-EにはSTIHL社純正ではなく、わざわざ日本の特注パーツが採用されたのか?」という最後の疑問(コストの兼ね合いか、当時の国内流通の戦略か……)は残りますが、それも含めてこのマシンの「個性」だと感じています。
ドイツのブランドでありながら、日本の技術が心臓部に組み込まれているFS23 RC-E。 なんだか一段と愛着が湧いてきました。
この「特別」な仕様の相棒を、これからもメンテナンスを重ねながら、末永く大切に使っていこうと思います。
皆さんの使っている工具や機械にも、意外な国の刻印が隠れているかもしれませんよ.。
